スキー旅行バス事故から考える。人材採用に明確な基準を設けるべき理由

長野県軽井沢で起きた、スキーバス事故から1ヶ月。

バスを運転していた運転手は、適正結果を受けていたものの、運転には不適格という結果が出ていたという調査結果が報告された。

民間の適性検査の診断では、注意力、とっさの判断力、集中力が最低値と評価された。
つまり、運転手には不適格であると診断されていた。

運転手は適性検査を受けていたが、検査結果を受け取らないまま前の職場を退職し、イーエスピーに転職した。検査会社も運転手に結果を通知できないまま、今回の事故が起きた。

もし、イーエスピーが適性検査の結果を知っていたらどうだったろうか。
事故を起こした運転手をおそらく不採用にしただろう。

今後、全国のバス会社に、運転手に適性検査の受検を義務付けたり、行政の目が行き届く仕組みをつくるという結論が出た。

このような事例は、バス会社だけとは限らない。

業界や職種に関係なく、その仕事の適性の有無を判断する基準を設けるべき

例えば、バスの運転手なら、適性検査を受けて、その結果を履歴書と一緒に送る。
不適格なら書類審査で落とす。また、指定期日までに検査結果を伝えられない場合も不採用にする。

実験助手なら、経験している実験手技を聞く+実技試験を実施する。
実技ができないなら不採用。

過去に2社、実技試験で採否を決める会社を受けた。
結果、2社とも不採用だったけど、今は不採用になって良かったと思う。
雇用主と働く側、両方が不幸にならないための、一番簡単な方法だ。

わたしも過去に、「出来るって言ったから採用したのに」と言われ、上司と衝突したことがある。

「細胞培養の経験があるっていうから雇ったのに。お前がやってきたのはその程度か」
すかさず返した。
「でしたら、実技試験でもやればよかったんじゃないですか。わたしは一切経歴詐称はしていませんよ。」

上司はバツの悪そうな顔をしていました。
だって、そこの面接、ちょろかったもん。
志望の動機やら、経験している実験手技やら、最寄りの駅はどこかとか、なんというか、世間話のムードだった。
「こんなんで受かるんや〜」というくらい、簡単だったのです。

面接は世間話の場所じゃないぜ

他にも、「面接の態度が良かったから採用したのに、印象が違う」という理由で切られたこともあった。

特に、3ヶ月だけ勤めた研究室はひどいね。
「マルチタスクが苦手」と言ったのに、「どうして君は同時に作業ができないんだ」とか言われる始末。

面接の態度が好印象というだけで採用したんだとか。バカじゃないの。
「軽率ですね。本質と関係ないところで採用するなんて、話を聞いてないんですね」と言い放った。

「私のところでバイトしないか。私の名前を出せば、どこでも通用するよ」とも言われたが、断った。軽率の老害に人生を奪われたくないからだ。

「軽率の権威に使われたくありません。まともな職場を探します」と言った。

まともな職場は、面接がまとも

印象だけで決めるようなバカな真似は絶対しない。
質問も、業務に直結することだけ。世間話で終わるなんてことありません。
むしろ、業務の確認(ミーティング)のような雰囲気です。

例えば、転職(中途採用)ならこんな質問

  • 1Mの薬品○○溶液を作るには、薬品○○を何g入れればいいか?
  • 経験したことがある実験手技は?
  • たんぱく質の発現精製で、使用していた大腸菌株は?
  • 装置△△の使用上の注意点を挙げてください。
  • 自分より年下の学生とコミュニケーションを取れますか?

新卒ならばこんな質問

  • あなたの研究についてプレゼンしてください(質疑応答あり)
  • 卒業までのスケジュールを教えてください(着任時期の確認も兼ねている)
  • あなたの指導教官は何を研究している人か?
  • 経験したことがある実験手技は?
  • 終身雇用の仕事ではないが、任期終了後の展望は?(現在のプランでOK)
  • 就職活動のスケジュールを教えてください

以上のことから、まともな職場は、何ができるかを確認することを重視する面接です。
きちんと確認した上で、求めている人材かどうかを判断できる。
もし、不採用になったら、求めている人物ではなかったということ。
嘆くことはないです。無理をして採用されれば、禍根を残します。
禍根を残して、今でも憎まれている人を知っています。

会社がまともかどうか面接で知る方法

これまで面接を受けたり、勤めてきた会社の面接を振り返りました。

あくまでも大学や研究系民間企業の話です。

こんな会社は要注意!

  1. 面接時間が短い(5分で終わる)
  2. 業務内容とは直結しない質問が多い
  3. どうでもいい世間話が長い
    (なぜコンタクトレンズにしないの?etc)
  4. 会社の中を見られない
    (ここが実験室、ここが居室・・というように紹介してくれます。
    場合によっては在職中の人に挨拶します)
  5. 仕事の内容や職場環境に一言も言及しないまま(させないまま)終わる
  6. 期限内なら履歴書の到着を待ちますと言いながら、面接を受けに行ったらもう決まったという職場
  7. その場で採用を出す
    (午前に面接を受けたら午後、遅くても1週間以内に採否を通知されます)
  8. 採否決定の連絡が遅い。期限を過ぎても音沙汰なし
    (この手の職場で内定取り消しに遭いました)
  9. 世間一般に、訊いてはいけないことを訊く
    (お墓の場所を訊いてきた面接もありました。答えかねますと言って、面接をさっさと終わらすべし)

いかがですか。

すべての業種に当てはまるわけではないのですが、危ない職場は面接だけでも判断できます。面接だけでこりゃダメだと判断できればセーフです。

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