「青空を背景に写真を撮りた〜い」と思っても、実際には理想通りの青空が出ることは少ないです。
わたしは、曇り空は極力入れないで撮影します。白い空には何の意味もないからです。
ですが、色味を変えることで、雲だらけの空を異空間に変えることもできます。
「曇りだから気分が乗らない」ときにも、雲の色味を変えることで目の前の風景を異空間に変えてしまいましょう。
鉄則:ホワイトバランス補正を使いこなそう!
ホワイトバランス補正はカラーフィルターとなる機能です。
Fig.1 ホワイトバランス補正色座標(canon 7D mark2)
赤、青、ピンク、緑の、個々の色を足すことも、赤とピンクなど近接した色を足すことができます。詳細はこの記事を読んでね。
実際に撮影した写真がこちら。
ホワイトバランスを電球にして、青(B)と緑(G)を最大にして撮影。
被写体を変えれば涼しげな雰囲気を出せます。
(Avモード,F8,1/90秒,EV:+2,ISO200,17 mm,WB:電球+B9G9,PS:風景)
こちらは上と同じ場所。
ホワイトバランスを曇りにして、赤(A)とピンク(M)を最大にして撮影。
(Avモード,F2.8,1/2000,EV:+1,ISO200,17 mm,WB:曇り+B9M9,PS:風景)
不気味な雰囲気も出せます。
トウキビ畑を覆う雲を、あえて黄色く撮ってみました。嵐の予感がします・・・
(Avモード,F8,1/750,ISO300,17 mm,WB:日陰+A9G9,PS:風景)
上と同じ場所を撮影。露出をプラスし、明るい印象の写真に変えました。
(Avモード,F8,1/180,ISO200,EV:+2,17 mm,WB:日陰+A9G9,PS:風景)
ホワイトバランスを変えるだけでも効果あり
ホワイトバランス補正は一切使わず、ホワイトバランスを蛍光灯にして撮影。
(Avモード,F8,1/750,ISO200,40 mm,WB:白色蛍光灯,PS:風景)
ホワイトバランスを変えるだけでも、がらっと印象が変わるでしょ。
さらに色を足したい、ホワイトバランスだけでは色を出せない場合に、ホワイトバランス補正を使ってみてください。
天使の梯子は露出マイナスで撮れるよ
(Avモード,F8,1/1500,ISO200,EV:-1,50 mm,WB:日陰+A9,PS:風景)
最近話題の「天使の梯子」。
天使の梯子とは、雲の切れ間から差し込む光のことです。
「天使の階段」とも言われています。
そんな天使の梯子ですが、露出設定をきっちり行えば、簡単に撮れます。
今回は空が雲に覆われていたので、露出をマイナスにして、天使の梯子が暗い空に映えるように撮影しました。どう?ばっちり収まっているでしょ。
コツは、「見せたいものに露出を合わせる」ですよ〜。
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