教科書にしたい本『この世で一番大事な「カネ」の話』

この本も教科書にすべき。

人気漫画家、西原理恵子さんの著書です。
内容は至極まっとうなことを書いています。
上っ面の言葉や、綺麗事を並べた本とは大違い。グサグサ刺さります。

絵は少なく、ほとんど文章。
サクサク読めて、グサグサ心に刺さります。

全国の学校図書にしたいくらい、オススメです。
お金だけではなく、生き方のヒントにも満載です。

姿を消した友だち

「借金」は人と人の大切な関係まで壊してしまう。

友だちだったのに、カネの貸し借りがあいだに入ったために、「友だち」が続けられなくなったことが、わたしにはたくさんある。

今でも忘れられないのは、子どものころ、仲の良かった幼なじみのこと。

彼女の家は、貧しかったあの町でもとりわけたいへんそうだった。それでも若いころは水商売をして、けっこう派手な生活をしていた時期もあるんだけど、だんだん働き口に困るようになって「お金がない」「お金がない」って言って、まわりの友だちに借り歩くようになった。

貸したら、たぶん返ってこない。わかってるんだよ、そんなこと。

だけど幼なじみだもん。一緒に遊んだ楽しい思い出もある。ケンカもした、仲直りもした。そういう友だちに、「困ってる」って言われたら、なかなか断れないよ。

(中略)

借りても返せないその子も友だちに顔をあわせづらいから、だんだん、こっちからは連絡もとれなくなって、そのうち、みんなの前から姿を消した。

「借金」の問題は、そうやって、親しかった人たちまで巻き込んでしまう。

自分ひとりの生活が行き詰まるだけの問題じゃない。カネの貸し借りっていうのは、楽しかった思い出や、大切な友情をダメにしてしまうことがあるんだっていうことを、しっかりと、覚えていてほしい。

「カネ」って、つまりは「人間関係」だ。

「お金の話はしない」「お金について、とやかく言うのは品のいいことじゃない」という文化が、日本にはある。

だからお金について、心の底では、「こんなことをされたらイヤだな」と思うことがあっても、誰からも、何も言われないのかもしれない。

でも腹が立ってことって、口に出さないでいると、どんどんお腹の中にたまっていくからね。

「あいつに貸すと、モノでも小銭でも返ってこないよな」と思われたら最後、人は離れていってしまう。

友情なんてお金で買えるものではないけれど、「払うものは何でも、人に出してもらうのが当然」って思ってしまっている子は、自分ではうまく立ち回っているつもりでも、そのうち、誰とも友だちではいられなくなってしまうかもしれないよ。

友だち同士でお金を貸し借りすることの怖さや、お金と人間関係について書かれています。

「友だちが困っているのに、カネを貸さない奴は悪者」という風潮がありますが、その風潮こそ害悪です。

小学6年の修学旅行で、「財布をバスに置いてきたから、100円貸してほしい」と言われて貸さなかったことが原因で、それまで友人だった人と絶交しました。

「たかが100円も貸さないなんて、お前は友情を大事にしない冷たい人間だ」とも言われました。

友人同士でお金の貸し借りをしている人は、必ずと言っていいほど、お金が返ってこないまま別れています。

小学1年から、「友だちにお金を借りてはいけない、貸してはいけない」を徹底すべき。

これこそ、道徳の教科書に載せるべきです。

小学生はもちろん、大人も読むべき本です。

この本自体を、教科書にすべき。良書です。

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