フルハウスを全話見て気づいたこと4つ。

海外ドラマ「フルハウス」を視聴した。
8シーズン、全192話。

見続けて気づいたことがあるので書く。
あくまで私見です。

1) 後半につれ結論を出さない終わり方の物語が増える

シーズン6あたりから、結論が曖昧なまま終わる話が増えた。
特に印象に残ったのは、以下の2話。

シーズン6-17「それぞれの家族」

虐待されている同級生をステファニーとジェシーが救う話。
「父親から暴力を受けていることを言わないで。言ったら許さない」と同級生に言われたステファニーは、警察に通報するか迷う。

ジェシーに相談して通報。
同級生は保護される。

ハッピーエンドともバットエンドともつかない終わり方。

「通報したのは正しかったのかな・・」と迷うステファニー。
「君は正しいことをした。同級生も彼の父親も救われた」と諭すジェシー。

シーズン7-3話「恥は笑い飛ばそう」

ジョーイが監督を務めるサッカークラブで活動するミシェル。
「勝つべきだ!」というダニーと、「勝敗には拘らず、楽しくサッカーができれば良い」というジェシーの言葉で板挟みのミシェル。

混乱して逆走し、オウンゴール。
チームメイトに責められ、孤立するミシェル。

同時期に、ステファニーは学校の課題で、家族を特集したドキュメンタリーを作成していた。
落ち込むミシェルに、家族の失敗やドジを編集したビデオを見せる。

「誰だって失敗する。失敗を失敗にせず、笑い飛ばして、改善していけば良い」と伝えるダニー。

別の日のサッカーの試合日。
チームメイトに前回のオウンゴールを責められるも、笑い飛ばすミシェル。
チームメイトも責めたことを詫びて、良い雰囲気で試合が始まる。

しかし、試合の結果は明かされない。
試合開始のところでエンディングのテロップが表示される。

「登場人物が立ち直るプロセスが大事で結果は二の次」という考え方がアメリカにもあるのかな?と思いました。

2) 行為を許せるかと、相手の好き嫌いの切り分けができている

秘密を破る行為は怒っても、相手の存在は否定しない。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」にしていないところが、ずっと成熟している。

シーズン8-4「秘密は楽しい?」より。

学校のクラスメイトとクラブを結成したミシェル。
「メンバー以外には秘密」と言われているが、欲しいおもちゃのためにクラブのことをダニーに話す。

後日、クラブのメンバーがタナー家に遊びに来た。
ダニーが子供達に挨拶した際、クラブのことを口を滑らせてしまう。
「約束を破った!お前はクラブのメンバーから外す!」と言われるミシェル。

子供たちが欲しがっているおもちゃを入手して、ミシェルをクラブに再度加えてもらおうとするダニー、ジェシー、ジョーイ。
しかし、大人気のおもちゃゆえ、あっという間に売り切れ。
怪しいおっさんに75ドルで売られるが、それも偽物。

おもちゃで買収しようとしたことを知ったクラブのメンバーは怒る。
ダニーは謝罪し、ミシェルをもう一度クラブのメンバーに加えて欲しいと、子供たちを説得する。

デレック「秘密を破ったことは許せない。でも、ミシェルのことは好きです」
リサ「私もミシェルのこと好き」
アーロン「・・・秘密を守るなら、メンバーにしてもいい」

子供たちは仲直りし、ミシェルは再びクラブに戻れた。

デレックの発言に感心した。
行動を許せるかどうかと、その人が好きかどうかを切り分けて考えている。
ミシェルたちの年齢設定は8~9歳(小学3年生)なんだけど、ずっと大人。

3) 人の死に対して繊細なキミー

DJの親友でタナー家の隣人、通称キミー。
礼儀知らずで図々しいトラブルメーカー。
DJ以外には疎まれている。

小学生時代は面白いお姉さんと思って見ていたが、30代半ばになってみると、ただの嫌な奴にしか見えなかった。
身近にいたら確実に嫌います。

しかし、人の死に対しては、繊細な一面がある。

シーズン7-17「思い出のダンス」

ジェシーの祖父(パウリ)が他界。悲しみに暮れるタナー家。
DJと喧嘩中のキミーだったが、パウリの葬式の後に、タナー家を尋ねる。
穏やかな口調で、「パウリのこと聞きました。残念ですね」とDJに伝える。
DJと喧嘩中だったが、和解。

シーズン8-10「キミーの大失態」

大学生のパーティでお酒を飲み、酔い潰れるキミー。
飲酒運転しようとしたため、DJが叱り飛ばして運転。
「いい感じだったのに潰された!」と、DJに当たる。
「もう親友ではない!」と言い放ち、タナー家を出ていく。

キミーを説得するDJ。
DJの母親が飲酒運転の車のせいで亡くなったことを知り、はっとする。
それまでDJと口論していたが、すぐに詫びる。

どれだけ礼儀知らずのお調子者でも、人の死に対しては礼儀を弁えているのだと思う。
そもそも、死は笑いにするものではない。

4) 職業を変える柔軟さ

ダニーとベッキーはニュースキャスター。
ジェシーはミュージシャンと家業、CM制作、ラジオパーソナリティ。
ジョーイはコメディアンとCM制作、ラジオパーソナリティ、小学校の臨時教員。

作中で同じ仕事を続けているのは、ダニーとベッキー。

ジェシーとジョーイは、状況によって職業や働き方を変えている。
ある時は会社員、ある時は独立起業して自営業。

アメリカでは突然の解雇もあると聞く。
理不尽な理由の解雇もあるけれど、ジェシーとジョーイは腐らずに次の仕事を見つけている。

柔軟さに驚いた。
会社員時代には、在宅勤務を依頼する場面もある。

望む生き方に合わせた働き方を提案したり、上司がそれを認めたりと、柔軟な働き方についてはアメリカの方が進んでいる。
ちなみに、1987年~1995年の話です。

フルハウスを25年ぶりに見て気づいたことです。
良好な家族(親子、夫婦、姉妹)関係を築くのに役立つコミュニケーションや接し方のヒントがたくさん詰まっています。
楽しみながらコミュニケーションを学べる最高のドラマです。

Amazonプライムビデオ、ネットフリックスで視聴可能です。

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