人の相談に乗るなら、カウンセラーの話の聞き方を知ろう

あなたの周りに、悩んでいる人はいませんか?
子供、友人、恋人、同僚、後輩、部下など。

その人たちに、こう言っていませんか?
「私でよければお話を聞きます」

絶対にやめてください。
相手が悩みを棚上げして歩き出せるまで寄り添う覚悟がないのなら、軽々しく人の相談に乗らないでください。

なぜか。
話を聞きますという人に限って、人の話を聞かないため。

「もううんざり!お母さんの気持ちをフラットにしてよ!」
「またその話ですか?いい加減相手も謝ったんだから、許してあげればいいのに」

あ~あ。
だから言わんこっちゃない。
自分から話を聞きますとしゃしゃり出るやつは、結局加害者になる。

なぜか。
話の聞き方を知らないから。

人の悩みを聞くってこういうこと

放送大学大学院の講義に、「臨床心理面接特論Ⅰ(’19)-心理支援に関する理論と実践」という科目があります。
その中の、第2回「耳を傾ける」を聞いてください。
放送大学大学院に在学していなくても、ラジコ(Radiko)で聴講できます。

公認心理士を目指すかどうかは別として、人の相談に乗ろうとする人や、心理職以外で人の相談に乗ることが多い人は聞いて欲しいです。

素人が安易に相談に乗ってはいけないこと、人の相談に乗ること、傾聴がどのようなことかがわかりやすく解説されています。

ざっくり内容をまとめると以下

・カウンセラーは相談者のどんな話も最後まで耳を傾ける。
決して急かしたり、「結論から話して」「本題と関係ないから話を戻してください」などと言わない。どんな話だろうと遮らず最後まで聞く。

・怒り、憎しみ、悲しみ、妬みなどの負の側面の話題が多い。
それらを聞いても、負の感情も不快感もおくびにも出さない。
正確には、カウンセラーの心に波風が立っても、すぐに切り替えて相談者の話に耳を傾ける。

・決してアドバイスしない。「自分もそういうことがありました」などと言わない。

あなたの話の聞き方は、傾聴と言えますか?

どうかな?
人の話を聞くことが、どのようなことかが少しはわかるのではないかと思います。

同時に、あなたの話の聞き方が、傾聴と言えるのか、人の相談に乗るのに相応しいかどうかをかえりみてはいかがでしょうか。

この講義で取り扱う相談内容は、内容も軽めです。
ですが、実際のカウンセリングでは、この講義とは異なり、恨みや憎しみと言った内容の話もたくさんあります。

相手の知りたくない側面を知っても、相手を許容できますか?
フラットに接せますか?
それができないのなら、安易に人の相談に乗るのはやめるべき。
あなたのために。

相談を受けた初動で、「その人も謝ったんだから許しておあげ」「相手はコミュニケーションが不器用な人なんだよ」などと、相手を庇う発言をしていたら、それはもう傾聴とは言えません。

あなたも加害者です。
そんな人に相談しようなんて思いません。

もし、心理カウンセラーや精神科医がこのような発言をしたら、二度とその人のカウンセリングを受けたり病院を受診したりしないでしょう。
それと一緒。

心理カウンセリングを受けたことがない人は、どのような人なら相談するか、相談しないか、を考えてみると良いです。

素人ができる支援は、相手の回復をそっと見守ること

それでも相手に寄り添いたい、力になりたいと思うなら、すべきことは一つ。
相手が問題を解決して歩き出せるまでそっと見守る。これだけです。

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