八景島シーパラダイス・レビュー

2020年2月9日。
神奈川県横浜市の水族館、八景島シーパラダイスに行った。

日本でも規模が大きい水族館なので期待していたが、がっかり。
理由を述べます。

1) 何を見せたいのかがわからない

何をメインにしているのかな?
何を伝えたいのかな?

イルカ?
エイとサメがいる大水槽?
ベルーガ?
オキゴンドウ?
セイウチ?

生き物の数、種類を見せたいのかもしれないが、キャパオーバーの印象を受けた。
大風呂敷を広げたけど、畳めなくなった。
色々な生き物を揃えたけど、収集つかなくなったという印象。

なぜか、森の生き物もいた。

フォレストリウム。常設展示。イルカショープールを出た先にある。

コツメカワウソ

フラミンゴ

水を飲むカピバラ

もはや、動物園か水族館かがわからない。
いくら館内が広いとはいえ、詰め込みすぎ。
何も印象に残らないよ。

2) ロケーションを活かせていない

八景島の周辺は海。
水族館の場所に相応しいのだから、それを生かした作りにすればいいのにな。
太陽光を採光できる作りにすると、水槽の青色と太陽光が綺麗なのに。

イルカ親子がいる施設。空を飛ぶイルカを見られる。

空飛ぶイルカ

外にいたのは、イルカ親子、ふれあいラグーンにいた生き物。
イルカ、ベルーガ、アザラシ、ペンギン。

ホッキョクグマもセイウチも、屋内にいた。
外の景色が映えるのに生き物なのに。

ホッキョクグマはお尻を向けていた。
セイウチはグデグデしていた。
これらの大型生物も、外の景色が似合うのになぁ。

ふれあいラグーンにいたイルカ。
ここの水槽の深さ(高さ)を稼いで、泳ぐ姿と水中から顔を出す姿と両方を見られれば良い。

ふれあいラグーンの風景。イルカとベルーガにタッチできる。写真はイルカ。
※ふれあいラグーンの入場券が必要です
※飼育員さんの指示に従ってください。触っていいのはお腹を見せたときだけです。
※手洗い場所があります。動物に触る前、触った後は必ず手洗いしてください。

3) 水槽が汚い

水族館で一番ダメなケースです。
どんなにかわいい生き物や珍しい動物がいても、水槽が汚かったら一発アウト。
逆光になる場所を探して撮影しましたが、水槽が汚いだけで、生き物の魅力が半減しますよ。

4) 余計な写り込みを水族館が作っている

下の写真は大水槽の写真。
背景にシロクマの飾りが写り込んでいます。

シロワニ(サメの仲間)のシルエット。広い水槽に2匹泳いでいた。
不気味な雰囲気の水槽なのに、周辺の照明が明るい色で、不気味さが半減。
しかも湾曲した水槽なので、撮影が難しい。

非常口の案内や、足元を照らす照明は必要だよ。
でもさ、なぜメインの場所に、余計なものを写り込ませるものを置くのだろう。
そんなの、水槽がない場所に置けばいいのに。
これじゃ、魚を見せたいのか、飾りを見せたいのかがわからないよ。

こちらは屋外にある飾り。夜はライトアップされます。
これなら写り込みを気にせず魚を見られます。

5) ショーが冗長

イルカ、ベルーガ、セイウチ、ペンギンと多様な生き物が登場するショーがあります。
1回の公演は約30分。
子供や、様々な生き物を見たい人にはいいのかもしれません。

でも、冗長な印象を受けた。

わたしが見た日はイルカがプールに帰らず、本来の内容と異なる内容になってしまった。
しかし、それを差し引いても「見せるものはこれ!」という決め手がない。

イルカがプールに帰らないせいで、退席する人もちらほら。

ベルーガが水鉄砲で絵を描きます・

お家(水槽)に帰らず、泳ぎ回るイルカのアース。
飼育員さんが総出で、アースを家に返そうとしていました。
この時、会場の客の1/3は退席していました。

6) バックヤードのイルカ

ショーのプールの隣に、イルカがいます。
間近で見るには別途プログラムに申し込む必要がありますが、上から見るだけなら入場料だけでOK。
以下は通路(イルカプールの上)から撮影した写真。

うーん。
小さなプールに区切っている理由があるのだろうか?

名古屋港水族館の場合、巨大なプールで10匹〜13匹のイルカが泳いでいます。
ショーを開演していなくても、悠然と泳ぐイルカの姿を見られます。
ショー会場(屋外)からも、屋内からも。

見せ方が中途半端。
ここを工夫すれば、集客にもつながるのでは?

2017年に、『マツコの知らない世界』で、水族館の世界が放送された。
番組に登場した水族館プロデューサーが、絶対行くべき水族館を3つ紹介していた。
その中に八景島シーパラダイスはなかったけど、納得。
海の中にいる雰囲気が全く感じられなかった。

たくさんの生き物を見たい人、遊園地やショッピングを楽しみたい人(遊園地が入り口にあります)には、八景島シーパラダイスは楽しめます。

生き物の魅力を見たい、水と光の美しさを見たい人には名古屋港水族館をオススメします。

名古屋港水族館の再訪計画を練り始めた道景写真家
夏澄

※写真の無断使用を禁じます

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