映画「クレヨンしんしゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」レビュー

クレヨンしんちゃんの映画「逆襲のロボとーちゃん」を観ました。
2014年に公開された映画です。
家族がテーマの映画です。

印象に残ったのは以下4点。

1) ひろしとロボひろしとで、どちらか本物か決着をつけるシーン

言うまでもない。
この作品を見るのは2回目だが、2回ともこのシーンで泣いた。

2) 父親になれても、夫になれない

みさえの危機に駆けつけるしんのすけ、ひろし、ロボひろし。
事態は一旦収束。
みさえは「あなた」と呼びかけるが、ロボひろしを通り過ぎて、ひろしの元へ。

ロボひろしに「ロボとーちゃん、雨だよ」と優しく声をかけるしんのすけ。
家族として時を過ごしても、ロボひろしが夫にはなれなかったことを示している。

その後も、ひろしとロボひろしとでどちらか本物かを争うが、みさえは悲しそうな表情をする。

3) ロボひろしがスクラップにされ、それを助けるしんのすけ

優しいロボとーちゃんから一転、亭主関白へ豹変したロボひろし。
原因はヒゲ。

しんのすけ達カスカベ防衛隊により、ロボひろしからヒゲを奪取。
しかし、ロボひろしは故障させられてしまう。

ロボひろしが溶鉱炉に投げ捨てられる直前、頭部だけでも救出するしんのすけ。
ロボひろしの破壊シーンはショッキング。

4) ロボットに煽動されていたのか、と呟くシーン

ちちゆれ同盟の市役所占拠。
ロボひろしの活躍により、総裁は戦闘離脱。

ちちゆれ同盟の活動に参加していた人がポツリと呟く。
「野原さん、あなたロボットだったんですね・・・」
ロボットであることを明かしたロボひろし。
市役所占拠した人たちに、「頭を冷やせ」と告げてその場を去る。
「総裁もロボットだったなんて。ロボットに煽動されていたのか・・・」と呟く。
嘆きにも思えた。

ストーリー

ある日曜日。
しんのすけとひろしは映画鑑賞に行く。
カンタムロボの合体の真似をしんのすけにせがまれてやるものの、ひろしはぎっくり腰になってしまう。

帰宅しても邪険に扱われ、庭の草取り、シロの小屋の修理、テレビのアンテナ修理を要求される。

家に居場所がない。
仕方なく、病院に行くひろしとしんのすけ。
途中、怪しげなマッサージ店の前で店員に声をかけられる。
しんのすけに先に帰るように告げて、マッサージ店に入るひろし。

回復したひろしは家に向かうが、町の人は驚く。
しんのすけ、みさえ、ひまわりさえも。
ひろしはロボットの姿になっていたからだ。
しんのすけはすぐに「ロボとーちゃん」と呼び慕うが、みさえは拒否する。

みさえはひろしの捜索願を出しに警察へ行く。
若手警察官・段々原照代とともに情報収集するが、手がかりは得られないまま。

幼稚園の親子遠足の日。
しんのすけとみさえとで、ドデカシティの建設現場見学に行く。

こっそり遠足について行くロボひろし。
ドデカシティは、すべてロボットが建設している都市。
しんのすけたちカスカベ防衛隊はエスカレーターに登るが、宙に放り出されてしまう。

それを見たロボひろしは、子供達を救出する。

子供たちを救出したのがロボひろしと知ったみさえ。
その日から、ロボひろしは野原家での生活を許され、次第に家族になっていく。

ある日。
しんのすけは曲がり角委員会の怪しげな女性からヒゲをもらう。
「パパにつけてあげたらいいんじゃない」とアドバイスまで。

その日の夜。
家族でお寿司を食べる野原一家。
ロボとーちゃん用のオリーブオイルをプレゼントするみさえ。
ヒゲを渡すしんのすけ。

ところが、ヒゲをつけると、性格が豹変したロボひろし。
威圧的な態度を取り、「家長に逆らうとはなんだ」とキレる。

ロボひろしの行動がエスカレートする。
ちちゆれ同盟(父よ、勇気で、立ち上がれ同盟)を結成し、世の父親を扇動する。

しんのすけはカスカベ防衛隊とともに、ロボひろしからヒゲを奪取する。
ダッシュには成功するが、ロボひろしは破壊されてしまう。

トラックで運ばれるロボひろし。
トラックに乗り、ロボひろしを助けようとするしんのすけ。
ロボひろしの頭部を取り、地下迷宮を探索する。
そこには顔のないロボットがずらりと並んでいた。
ロボひろしはルンバに取り付けられ、意識が戻る。

その部屋の奥にひろしがいた。
装置を破壊し、ひろしを救出するしんのすけ。

意識が戻ったひろしは、ロボひろしを「ニセモノ!」と一喝。
ロボひろしはひろしの記憶をコピーしたに過ぎないと主張。
「本物のとーちゃんはどっち」としんのすけに問うと「ロボとーちゃん」と即答するしんのすけ。
「俺が本物!」と主張するロボひろし。
ひろしとロボひろしの口論が続く。

ちちゆれ同盟により、春日部市役所が占拠されたことを知る3人。
そこにはみさえもいた。
みさえを救うため、3人は春日部市役所へと向かう。

ロボひろしはちちゆれ同盟の総裁・鉄拳寺堂勝と戦う。
総裁の正体はロボットであると判明。
総裁の戦闘離脱により、事態は一時収束する。
みさえは「あなた」と呼びかけるが、ロボひろしを通り過ぎて、ひろしの元へ。
ロボひろしに「ロボとーちゃん、雨だよ」と優しく声をかけるしんのすけ。

帰宅後も、ひろしとロボひろしとで、「どちらが本物の父親か」と口論が続く。

突然、警察が訪ねてくる。
警察はロボひろしを故障させ、野原一家を逮捕する。

この事件の黒幕は警察署長の黒岩仁太郎であった。
彼は妻と娘から冷遇されたことを逆恨みし、世の中の父親に威厳を取り戻すことで、日本を良くしようとした。
しんのすけに「かっこ悪い」と言われ、ブチ切れる。
記憶をなくしたロボひろしにピーマンを食べさせられるしんのすけ。
それを止めるひろしとみさえ。

「オラ、ピーマン食べるから、元のロボとーちゃんに戻って」と叫ぶしんのすけ。

しんのすけの記憶を取り戻したロボひろし。
野原一家とともに戦い、黒幕たちを倒す。
黒幕たちは逮捕された。

戦いの後、左半身を消失したロボひろし。
「どちらが本物の父親か」を腕相撲で決める。
ロボひろしとひろしとの戦い。

しんのすけは、ひろしにもロボひろしにも声援を送る。
みさえは、「あなた、勝って」と、ひろしを応援。

結果、ひろしが勝つ。

ロボとーちゃんは、「俺、お前の父親じゃなかった」と、しんのすけに伝える。
「お前のとうちゃん、強いだろ」とも。

ひろしには、家族を守るようにと言い残すロボひろし。
「頼むぞ、オレ」と答えるひろし。

「とうちゃんもロボトーちゃんも、どっちもオラの父ちゃんだ」と伝える。

藤の花が終わって新緑の日。
公園でのんびり過ごす中年男性。
子連れの女性と目があう。
女性は穏やかに微笑み、会釈する。

家族で散歩をする野原一家。
途中、「カンタムロボの合体をやりたい(おんぶ)」というしんのすけ。
ひろしはしんのすけをおぶって、歩いていく。

映画鑑賞で泣くことは滅多にないのですが、この映画は泣きました。
泣かせようとして作っていないですが、泣けます。
説教が一切ないのに、ダイレクトにメッセージが伝わるのが、クレしん映画の凄さです。

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