先日、札幌市南区にヒグマが出没し、射殺された。
ヒグマ射殺に対して、約300件の批判があった。
「麻酔銃で眠らせて、山に返せないのか?」
「射殺なんてかわいそう」
という声が多かった。
ヒグマがどれほど恐ろしいか、わかってないね。
道民が怖さを教えてやんよ。
「麻酔銃を使えばいい」と意見した人。
麻酔銃で眠らせて山に返しても、再び街中に出現する。
一度、人間の食べ物の味を覚えたら、何度でも人里に現れる。
山に搬送する途中に目覚めたらどうする?
ヒトの息の根を止めるなんて、ヒグマには朝飯前。
大正4年(1915年)に起きた三毛別羆(さんけべつヒグマ)事件。
クマの害獣として日本史上最悪の被害を出した。
開拓民7人が死亡、3人が重傷を負った。
「昔の話でしょ」と思う?
戦後も、民家にヒグマが入って家を荒らしたりした事件もある。
たとえ死傷者がいなくても、クマに襲われたら、ひとたまりもない。
ヒグマ出没だけで、小中学校が休校になる。
今回は夏休みだったけど、長期休み以外の時期ならば、問答無用で臨時休校。
学校だけじゃない。
世界遺産や国営公園も同様。
先日知床五湖に行った。
数日前にヒグマが出現したため、見られるエリアは高架木道を経由する一湖のみ。
森林を経由する二胡、三湖、四湖、五湖は立ち入り禁止。
2013年には札幌市の国営公園・滝野すずらん丘陵公園でも、約4週間閉園した。
ヒグマがいないこと、安全を確認できるまでは、たとえ見頃でも立ち入り禁止になる。
「ヒグマを殺すなんて残酷」という意見もあるが、住民に危害を加えないとは限らない。
ゆえに、射殺せざるを得ない。
もし、ヒグマを見ても、絶対に餌をあげたり近づかないでください。
安易な餌付けが、ヒグマを市街地におびき寄せるのです。