『ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版』レビュー

2015年に発売された、『僕たちにもうモノは必要ない』の文庫版。
ミニマリストの佐々木典士(フミオ)さんの著書です。

この本は以下の3つで構成されています。
・著者が物が溢れまくりの部屋(汚部屋)から脱出し、ミニマリストになった過程
・物を捨てるための65のアドバイス
・ミニマリストになって得たもの
増補版ということもあり、50のアドバイスに加え、更に15のアドバイスが追加されています。

印象に残ったのは以下(意訳)。

1) 思い出はデジタルの方が見返せる

写真や書類をデジタル記録するツールとして、ScanSnapが紹介されています。
著者は思い出の写真や手紙を、このツールでデジタル化し、手放したとのこと。
もちろん、外付けハードディスクやクラウドなど、バックアップは二重三重に取るべし。

2) 防災用品だけは禁句の「いつか」に当てはまらない

「いつか使うかも」で所有しているものは100%使わないと述べる著者。
しかし、防災用品(水・非常食・災害時に使用する日用品など)は別。
必ず準備すべきだし、手放してもいけない。
日本にいる限り自然災害からは逃れられない。

溜め込んでいた物が原因で死亡する事例も報告されています。
命を守るために、不要なものを手放すことは推奨されていました。
「溜め込んだものに殺される」という記述は、この本に限らず、ミニマリストや片付けの本に必ず記載されています。

3) ストックを置かない。住んでいる街が倉庫と考える

シャンプーやリンス、台所洗剤などのストックは買わない。
買うとしても1つだけ。

なくなったら住んでいる街に買いに出ればいい。
街を倉庫と考えれば、自宅に不用品を置かなくなる。

ただし、防災用品(食糧や水)は別。ちゃんとストックすべきです。
災害発生後に買い溜めに走るのは、周囲への配慮がないし、かっこ悪いです。

4)  ミニマリストは競うものではないし、定義はない

あれもこれも欲しがるのと、あれもこれも捨てたがるのは、正反対の行為だが根底にあるのは一緒。
「ミニマリストの目的はいかに物を減らすかではない。自分にとって必要な物を残すかである」と著者は述べています。

「トランク一つに所有物が収まればミニマリスト」などと、定義もありません。
ミニマリストの定義は一人一人が考えればいい、でも他人に押し付けないことが大事とのこと。

「ミニマリストはこうあるべき」という押し付けが一切なく、さっと読めます。

著者の部屋(汚部屋からミニマリストの部屋)の変遷が写真で紹介されています。
他、著名なミニマリストの部屋や所持品も紹介されています。
部屋をスッキリさせたい人は必読ですよ。

ミニマリストになりたい道景写真家
夏澄

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