マニュアルにない情報を得られるかどうかは、あなたの態度にかかっている

実験助手時代にこのような人に遭遇しました。
「助手ごときに教わりたくない。マニュアルだけよこせ。」

そうですか。
マニュアルがあればあなた一人で出来るんですよね。
マニュアル渡すから、金輪際質問しないでね。

するとどうなるか。
5分も経たないうちに相手が折れます。
「やっぱり教えてください」と。

自分でできるんじゃなかったの?
呆れるね。

マニュアルは全ての事項を網羅していない。
特に、実験系のことだと、その業界では常識とされることは書かれていない場合がある。
他にも、作業がラクになる方法や、時短の裏技も記載されていない。

意地悪で記載しないのではない。
マニュアルがあり、それを基にマンツーマンで教えることを前提に作成しているからだ。

「ググりゃいいじゃん」と思った方。
研究室の実験手法は口外してはいけないのだよ。
在籍中はもちろん、卒業後、離職後も。
ゆえに、グーグル先生に聞いても答えは見つからない。
答えを知っているのは、実験室の中の人だけなのだ。

マニュアルにない情報を得られるかどうかは、あなたの態度にかかっています。
教わるときは生徒の気持ちで習ってください。
そのほうが気持ちよく習えるし、何より教える側がどんどん教えようとします。
「こうすると上手くいく」「時短になる」「作業がラクになる」と言った、教科書に載らない情報を入手できます。
その後のサポートも得られやすいですよ。

一方、自分より下の人から教わりたくないと露骨な態度を示していたらどうなるか。
業務だから一通り教えられても、お役立ち情報は得られません。
しばらくして疑問点が出ても、質問しづらくなります。
そのようなことに限ってグーグル先生でもどうにもならない場合が多いんだよね。

マニュアルは完璧ではありません。
そこに記載されていない情報を入手するためにも、相手を尊重する言葉を選ぶ方が多くのものを得られますよ。

冒頭の輩の足元を薄氷にしていた道景写真家
夏澄

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