昨日、「飲むなよ危険!北海道の川の水を飲んではいけない理由」という記事を書いたところ、100件以上の反響があった。
「キツネを見ても触ってはいけない理由に納得した」との声もあった。
キツネに注目が集まっているので、今回はイヌの話。
イヌのエキノコックス症が、愛知県で報告されています。
2014年、愛知県阿久比町にて捕獲された野犬からエキノコックスが検出された。
愛知県内の野犬のエキノコックス感染状況把握のため、知多半島で捕獲された野犬を対象に、2014年からエキノコックス感染の検査を開始。
捕獲した245頭のうち3頭がエキノコックスに感染していた。
感染防止対策として、2匹は駆虫薬投与後譲渡、1匹は殺処分された。(引用元)
・愛知県ホームページ:http://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/0000071035.html・イヌにおけるエキノコックス症の発生に伴う注意喚起について
(愛知県が行った記者発表資料):http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/264003.pdf上二つの資料を要約しています。
どう?
イヌもエキノコックス症を発症するんだよ。
だから、野良イヌや野性のイヌ(野犬)を見ても、絶対に触らないでください。
そもそも、動物は何の菌を持っているかわかりません。
軽はずみに触ったり餌付けしたために、命を落とすこともあるのです。
ゆえに、動物の姿を見ても、遠くから見るだけにしてください。
もちろん、川の水など、生水も飲んじゃダメ。
飲むなら煮沸してからね。
「飼い犬なら問題ないっしょ」と思った方。
買っているイヌが、エキノコックスを保菌する野ネズミを食べていたら?
そのイヌは間違いなくエキノコックス症を発症します。
予防としてできることは以下。
・イヌを放し飼いにしない
・散歩のときはリードをつける
「かわいそうじゃないか」と思うかもしれませんが、野ネズミなど、エキノコックスの宿主を口に入れないようにするためです。
万が一エキノコックスの宿主を食べてしまったら、すぐに適切な治療を受けさせてください。
早期に対応すれば、助かります。
北海道では野犬も野良イヌも見たことがない。
だが、決してゼロではない。
キツネと同様、姿は見えなくてもいると思う方がよい。
そして、野良イヌや野犬を見ても、絶対にさわらないでください。
「キツネじゃないからいいでしょ」ではないのです。
イヌに触ったことでエキノコックスに感染する場合もあります。
動物は何の菌を持っているかわかりません。
軽はずみに触ったり餌付けしたために、命を落とすこともあるのです。
ゆえに、動物の姿を見ても、遠くから見るだけにしてください。
エキノコックス症にかからないための予防策が紹介されている資料が、北海道庁(北海道保健福祉部)より発行されています。
予防策、感染経路、検査方法などを知りたい方はご一読ください。
動物由来感染症エキノコックス症にかからないためのQ&A:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/ekinoWeb20150402.pdf
何度も言うよ。
野生動物に触ったら、10年後三途の川を渡ることになるからな。
生きていたいなら、軽はずみに動物を触らないでください。