[カメラ基礎講座]買う前に読もう。レンズの基礎知識

今回はレンズについての話。
カメラとレンズの関係について説明します。

1) レンズにもサイズがある。

カメラには、センサーサイズの大きさにより、APS-Cとフルサイズの2種類に分けられることを前回説明しました。
同様に、レンズにも、APS-C用と、フルサイズ用のものがあります。
どんなレンズも使えるわけではないので要注意!!

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Fig.1 レンズのサイズ

APS-Cカメラの場合、APS-C用のレンズとフルサイズ用のレンズ、両方を使えます。

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Fig.2 APS-Cカメラとレンズの互換性

一方、フルサイズのカメラは、フルサイズのレンズしか使えません。

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Fig.3 フルサイズカメラとレンズの互換性
APS-C用のレンズは写せる範囲が狭いため、フルサイズのカメラに装着すると、四隅が影になります。これをケラレといいます。

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Fig.4 フルサイズカメラにAPS-C用のレンズを装着した場合の写り方。

使えないわけではないけれど、これをコンクールに出すのは、厳しいですよね。
フルサイズのカメラを買うなら、最初からフルサイズのレンズを買う方が良いです。

Canonの場合、
EF-Sから始まる品番がAPS-C、
EF-から始まる品番がフルサイズ

ニコンの場合
DXフォーマットがAPS-C、
FXフォーマットがフルサイズ

会社のホームページやカタログを読んでください。
必ず、APS-Cかフルサイズかの表記があります。
店頭に並ぶ商品にも、値札の横に記載があります。

2) センサーサイズで焦点距離が変わる!?

哲学の木の記事でも少し触れましたが、カメラのセンサーサイズがAPS-Cかフルサイズかどうかで焦点距離と写せる範囲(画角)が変わります。

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Fig.5 レンズの焦点距離

例えば、17-50mmのレンズ。
フルサイズのカメラに装着すれば、焦点距離は17-50mmです。
ところが、APS-Cカメラに装着すれば、焦点距離が長くなります。
Canonのカメラなら1.6倍の焦点距離(27.5-80mm)に、Canon以外のメーカーのカメラなら1.5倍の焦点距離(25.5-75mm)になります。

次に画角について。
画角とはレンズが写せる範囲のこと。
一般に、広角レンズは画角が広く、望遠レンズは画角が狭いです。
広角レンズで100mm以上の焦点距離を持つレンズはありません。
反対に、望遠レンズで広角レンズ並みの画角を持つレンズもありません。

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Fig.6 カメラのセンサーサイズとレンズの焦点距離の関係
(イラストでよくわかる写真家65人のレンズテクニック(インプレス)より引用・改変)

小さなセンサーサイズほど画角が狭くなり、
大きなセンサーサイズほど画角が広くなる。

レンズで置き換えると、
小さなセンサーサイズは焦点距離が長くなり、
大きなセンサーサイズは焦点距離が短い。

そのため、APS-Cカメラの方が、焦点距離が本来よりも望遠側に変わるのです。

3) 知っておくべき!レンズ表記の読み方

ここでは、Canonのレンズを例に挙げます。
各社、レンズの表記は製品HPやカタログで説明されています。

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Fig.5 Canonのレンズの表記

① マウントの種類
レンズのマウントの種類を示しています。
マウントとは、レンズを接続する径のことで、カメラのメーカーごとに異なります。
CanonのカメラにはCanonのレンズしかつけられません。

Fig.5の場合だと、EFマウントとあるので、フルサイズカメラ対応という意味です。

② 焦点距離
レンズがカバーする焦点距離を示しています。
数値が小さくなると広範囲を撮影でき(広角側)、大きくなると遠くの被写体を撮影できます(望遠側)。

③ F値
絞り値のことです。レンズの明るさを示す値です。
数値が小さいとボケる範囲が広く、大きいとピントが合う範囲が広くなります。
F値が小さいほど明るいので、薄暗い場所での撮影に強いレンズであると言えます。

④ Lレンズ
Lレンズであることを示しています。
LはLuxuryの意味で、Canonの高級レンズシリーズであることを示しています。
DOレンズと表示されている場合には、DOレンズ搭載レンズであることを示しています。
CanonHPより文章を引用、改変(http://cweb.canon.jp/ef/knowledge/index.html?id=json)
※Canonのレンズで、Lの表記がないレンズもあります。
※LレンズはCanonのみの表記です。

⑤ IS
手ブレ補正機能を示しています。
手振れ補正機能があるレンズは、ないものに比べて若干高いですが、あった方がいいです。

⑥ USM
超音波モーター(Ultra Sonic Motor)搭載レンズであることを示しています。
素早く被写体にフォーカスできることがメリット。

STMと表示されているレンズは、ステッピングモーター搭載レンズであることを示しています。
静音で、スムーズなオートフォーカス(自動的にピントを合わせること)がメリットです。

写真の無断使用を固く禁じます。

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