ポケモンウルトラサン&ウルトラムーン・レビュー(※ネタバレあり)

11/18に発売された、ポケモンゲームの最新作。
わたしはウルトラムーン(以降UM)を購入。

冒険の舞台は前作と同じ、アローラ地方(ハワイをモデルにした地域)。
最初は「前作の焼き直しか」とちょっとがっかりしたが、ストーリーが進むにつれて面白くなった。
というのも、今作は登場人物の成長にスポットを当てているという印象を受けたからだ。

印象に残った人物を以下に挙げる。

1) ハウ

主人公とともに島巡りをする友達。ポケモン思いのおおらかな少年。
序盤では、「勝っても負けても、楽しくバトルができればよい」という考え方だった。
だが、冒険を続けるうちに、ポケモンと気持ちを重ねて勝利することに重きをおくようになる。

とは言っても、冷酷に勝利のみを追い求めるのではない。
ゲーム序盤から一貫して「人もポケモンも楽しく笑顔にする」という信念を持ち続けている。

「島キングの祖父の勧めだからって、島巡りしても意味がない」とグズマに否定される。
「おれは島巡り楽しい。だけど、楽しいだけじゃダメなのかな・・・」と悩むシーンもある。

島巡りに挫折して、「何者にもなれなかった」と嘆くグズマに対し、こう言っている。
「グズマさんも島キングになれなかったんじゃなくて、新しいものをつくってよ」
悩みながらも成長する姿が描かれている。

2) リーリエ

ストーリーの鍵を握る少女。
ポケモントレーナーではないため、一切バトルができない。
そのため、主人公が彼女に代わってバトルをする。

だが、親が設立したエーテル財団を悪の組織に乗っ取られてからは、主人公と一緒に戦うようになる。
「バトルはまだまだですが、回復ならおまかせください」といい、主人公のポケモンを回復してくれる。
主人公に頼りっぱなしだったが、自分のできることで主人公をサポートするようになる。

3) グズマ

「スカル団」という、人のポケモンを奪ったり島の人を困らせる、不良集団(チーマー)のボス。

「破壊という言葉が人間の形をしているのがこのグズマ様」
「壊しても壊しても、手を緩めなくて嫌われる」
と自称している。

エーテル財団が乗っ取られたときは、主人公とともに戦う。
バトル後、グズマはリーリエがいる部屋を守る。

4) ルザミーネ

リーリエの母。
リーリエが持ち出したコスモッグを狙っている。

最初に登場するときは、「傷ついたポケモンを保護する」などと博愛主義者を思わせるセリフが多い。
だが、本性が明かされるにつれて、過激なセリフが増える(ここは前作と同じ)。

実は、スカル団に汚れ仕事をさせて、ウルトラホールについての研究を行っていた。
実験材料であるコスモッグを持ち出したリーリエが許せず、「自分の邪魔をする者は家族ではない」と言い放つ。

今回彼女の根底にあるのは、主人公が考える正義とは異なる、別の正義。
「アローラ地方を救うために、ネクロズマを捕獲する。そのためにコスモッグが必要。
ゆえに、コスモッグを持ち出したリーリエを許さない」

一度はグズマとともに、ウルトラホールの世界に行くのだが、戻ってくる。
そして主人公とリーリエにこう告げる。
「お逃げなさい。あいつは、化け物よ・・・」

ネクロズマの件を解決後、リーリエに対してこう声をかける。
「ポケモンの痛みを理解している、あなたが正しかったわね」

前作が私利私欲の塊だっただけに、今作は別人に思えた。

5) プルメリ

スカル団幹部。下っ端をまとめる姉御的な存在。
スカル団の活動の邪魔をする主人公を敵視している。

しかし、グズマがルザミーネとウルトラホールに飲み込まれ、救助をお願いするときは、主人公とリーリエに、これまでのこと(悪事や妨害)を謝罪している。
スカル団の下っ端が途中で邪魔してくるのだが、「グズマを助けると言っているのに、(主人公たちを)邪魔してどうするんだ」と、下っ端を叱り、追い返す。

初代(赤、緑、青、黄色)は、ポケモンを戦わせて強くなる&図鑑を完成させるという、単純なものだった。
今作も、ポケモンバトル&図鑑完成という目的は踏襲されているが、近年のバージョンから、テーマを持たせたストーリーになっている。
おもしろ楽しいだけではなくて、多様性や共存といったメッセージを伝えている。

「ポケモンなんて」と言わず、興味があればぜひ遊んでみてください。
個性的な人物が冒険を盛り上げますよ。
さあ、アローラの旅に出よう!

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