相手を繋ぎ止めたければ相手のメリットを提示せよ〜本当にあったダメなリクルーターの話〜

6年前のこと。
山形大学から内定取消しに遭い、急遽別の会社(I社)を受けることになった。
面接日は12月2日。

面接当日の朝、電話が鳴った。
面接担当者が病気で欠勤しているとのこと。
面接日を10日後に延期してほしいという内容だった。

・・・受ける気なくなった。
出鼻をくじかれたというか、予定が狂ったというか。
なんだかもやもや。

その日の昼、リクルーターからメールが来た。

今日は先生が病気で、面接が延期になってごめんね。
ご迷惑をおかけしました。
12日の面接、頑張ってください。

頑張れって言われてもねぇ・・・。

これは先輩からのアドバイスですが、ドクターコースに行くことをオススメします。
これからは企業でも大学でも必要です。
とにかく、面接が延期になったのを良い機会とし、人生設計を考えてきてくださいね。

はぁ?
まるで、面接が延期になってよかったでしょと言わんばかりの態度。
誠意がないのにもほどがある。

リクルーターさん、あなたは大きなミスを犯しました。
アドバイスなんて求めていません。
この文章なら、「うちより他社を受けた方がいいですよ」と言っているようにも受け取れます。

もうええわ。他を探そう。

10日もあったら、どこか1社は面接OKになるんちゃう?
ちょうど求人がたくさん出る時期やし。

早速求人検索。
おお、ぎょうさんあるやん。
その日の夜、求人の有無を問い合わせたら、まだ募集しているとのこと。
すぐに履歴書を送り、トントン拍子に面接の日取りが決まった。

くだんの会社は面接辞退した。
リクルーターは慌てた様子で、こんなメールを送ってきた。

面接辞退ってどういうことですか?
M社の採用はどこまで進んでいるのですか?
私も間に入っている人間なので教えてください。

すぐさま、こう返したよ。

M社の採用は面接日が決まっただけです。採否は未定です。

面接辞退の理由は、御社の誠意のなさです。
10日延期になってよかったでしょと言わんばかりの内容のメールに、憤りを覚えました。

また、博士課程への進学を勧めるのなら、博士課程へ行ける可能性がある研究室で働く方がよいと判断しました。

以上の理由から、面接を辞退させていただきました。

最終的にその会社は別の人が受けて採用された。
わたしはM社に採用が決まった。

夏季に10日延期というのと、修論のまとめに入る時期に10日延期は、わけが違う。
こっちは研究の兼ね合いもある。

ましてや、12月は求人が増える時期。
その時期に面接延期するのは、「あんたを採用する気がないよ」って言ってるのと同じ。

地震などの自然災害ならともかく、病気で延期って、個人の理由で振り回されたらたまらないよ。
個人的な理由で給与支払い遅延なんてこともありうるなと思ったのです。

もし、自分がリクルーターだったら、博士課程への進学のことは言わない。
10日延期になっても受ける価値があることを伝える。

相手をつなぎとめたければ、提示すべきはアドバイスではない。
具体的なメリットである。

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