『生きる悪知恵』に学ぶ、人生のヒント

漫画家の西原理恵子さんによる著書です。
仕事、家庭、恋愛、性格、トラブルの、5つのジャンルの悩み相談に回答しています。

一見ハチャメチャな印象を受ける西原さんですが、回答はいたってまとも。
恋愛編は好き嫌いが分かれるかもしれません。

漫画はなく、文章で構成されています。
絵は各章のページに小さく描かれているのみです。

幅広い世代の人の様々な悩み相談に、サイバラ節が炸裂です。
60の相談のうち、特に回答が秀逸だと思ったものが4つ。

70社受けてもダメ。出口の見えない就活に疲れ果てました。

正面から入れないなら、横入りすればよし。

私の知り合いの編集者でも、編プロのアルバイトから入って大手の社員になった人とかいるからね。たまたまインド取材のときに知り合った女のコなんかも、そのときは学生だったけど、、最終的にはいいとこ入ってるんだよ。

ちゃんと単行本の企画を出して10万部とか売って、それをお土産に大手の面接に行くから、中途で採ってくれるの。女子にはそういう中途の人、すごい多い。みんなそうやって横から入ってる。私だってエロ本からの横入りだし。

大事ですよ、横入り。

だから、あなたにも、「横入りって知ってる?」と言いたい。
正規では本当にいくら才能があってもなかなか採ってくれない場合があるからさ。あんまりマニュアル的に考えるんじゃなくて、それ以外の方法もあるってことを考えてみて。

やっとの思いで就職した会社が、いわゆるブラック会社でした。

DV男との離婚と一緒。さっさと見切りをつけましょう。

私もいろんなバイトをしてわかったんだけど、嫌な会社って嫌な人しかいないの。それで、いい会社っていい人しかいない。

(中略)

話を戻すと、こんな会社はさっさと辞めて、自分でいいと思える仕事を探しましょう、と。アルバイトから始めてもいいじゃない。
安定志向で正社員に、って気持ちもわかるけど、今の時代、どこに安定した会社がありますか?それはマボロシです。

今、就職で苦労している人たちの親の世代は、ずっと会社に勤めてさえいればきちんと給料がもらえて一生安泰だったんでしょう。自分がそうだったから子供にも「絶対就職しなさい」って言うけど、今はもう会社が安定してる保証なんてどこにもない。

安定のために悪魔と付き合う。順番間違ってますよ。

なかなか結婚してくれない彼を決断させるには?

「何とかしてオーラ」が出てる女と誰が結婚するかっての!

じゃあ、しなきゃいいじゃん。結婚って「してもらう」ものじゃないよね。
何でそんなに結婚したいのかな?
「彼氏が煮え切らない」って言うけど、だいたい男の人にとって今の結婚は分が悪すぎなんですよ。

(中略)

どうしても彼と結婚したかったら、彼の持っている仕事力や人間力と自分の持ってる力を同等にする努力をしようよ。要は売りどころを鍛える。
長い人生お互い助けが必要なときが必ず来ます。突然の嵐が来ます。
そのとき絶対、相手の手を握ってあげられるように。

離婚して別れた息子に会わせてもらえません。

「北風と太陽」の太陽作戦で時間をかけて。

元奥さんにも手紙を書くとか、子供だけじゃなくて奥さんの誕生日にもプレゼントを贈るとかね。

「北風と太陽」でいえば太陽作戦。
最初に彼女をデートに誘い出すためにどうしたかってことを思い出そうよ。
それを「無理やり押しかけてでも」とか「会う権利がある」とか言ってると、ホントに二度と天の岩戸から出てこなくなっちゃうよ。
そういう「オレは正しい」みたいな態度が奥さんは嫌だったんじゃないかな。

でも、どんなに嫌われてても人間の記憶は変えられます。
上書きできるんです。

私も、アル中で6年暴れてて死ねばいいと思ってた元夫が治って帰ってきたとき、そこにいるのは、あの暴れているケモノのような夫ではなく、静かに笑っている彼だった。
「ああ、彼は病気だったんだ」とすべての記憶に上書きができました。

(中略)

今すぐどうこうしようと思うんじゃなくても、長い目で見て、真面目に静かに接してみてください。

読んでて目からウロコが落ちること間違い無し。
ハッとさせられる内容の本です。

生きる悪知恵(西原理恵子著、文春文庫)

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