カメラ講座第6弾。
今回から写真の色の話です。
「ホワイトバランス」という言葉をご存知ですか?
本来は、様々な光源の元で、白色調整するための機能です。
ですが、ここではホワイトバランスを白色調整として扱いません。
1) ホワイトバランスはフィルターだ!
ホワイトバランスはいわばフィルターです。
屋内で見たままの色で撮りたいときはオートで、春の日差しを表現したければ曇りで、などというように、表現したいものに応じて使い分けます。
ホワイトバランスのみを変えて、同じ場所を撮影しました。
※WBはホワイトバランスを意味しています
Fig.1 ホワイトバランスをオート、太陽光、曇りで撮影した写真。
Fig.2 ホワイトバランスを日陰、白色電球、白色蛍光灯で撮影した写真
ホワイトバランスを変えるだけでも、がらっと印象が変わるでしょ。
この中で、見たものに一番近いのは太陽光です。
オートも自然な色なのですが、場合によってはデジタルっぽい色になることがあります。
曇りと日陰は若干黄色がかった印象。
白色電球は青、白色蛍光灯は紫がかってますね。
2) シーン別ホワイトバランスの使い方
シーン別に適したホワイトバランスモードをまとめました。
Fig.3 シーン別ホワイトバランスまとめ
オールラウンドプレーヤーはオート。
場所を問わず、人物や動物、風景など、ほぼ全ての被写体に使えます。
太陽光、日陰、曇りは、屋外での撮影に威力を発揮します。
晴れた日の屋外で撮影する場合、オートよりも太陽光の方が自然な色合いになります。
雰囲気を演出するなら、日陰や曇りモードの出番です。
電球と蛍光灯は、人物撮影には使えません。
しかし、青系の色に染まっても自然なものになら使えます。
イルミネーションの青を強く出すときや、異世界の演出に威力を発揮します。
使い所を探してみるのも面白いですよ。
次回は実践編。ホワイトバランスの使い方です。
※Canon 7D mark2に基づいて解説しています。
他の機種をお持ちの方は、各種取扱説明書と合わせてご覧ください。
※※ホワイトバランスの色味、名称は、カメラの機種により異なります。
写真の無断使用を固く禁じます。
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