皆さんは、外出先で写真を撮るときに、曇り空だったことはありませんか?
「空は曇りだけど一応撮っておこう」とシャッターを切るものの、出来上がった写真を見るとパッとしないなぁと思うこと、ありませんか?
例えば、こんな写真。
Fig.1 白い空を背景にして撮影
モエレ沼公園で撮影した写真です。
その日の空は雲に覆われていました。
ホワイトバランス補正でマゼンダ(ピンク)を足しましたが、さえない写真であることは確かです。桜もきれいに見えませんね。
パッとしない原因はズバリ、白い空!
青空は青空だけで被写体になるし、被写体の良さを引き出します。
ところが、白い空は写真を台無しにします。
被写体の色を引き出すどころか、魅力をも殺すのです。
鉄則:白い空は入れない
天気は自分ではどうにもなりません。
そのため、空が白かったら、空は入れずに撮影しましょう。
「白い空はカッツ・アイ」と覚えてください。
空が白かったら、どこを背景にすればいいの?
被写体の色を引き出す色の場所を背景にすると綺麗な写真が撮れます。
Fig.2 芝生を背景にして撮影。
芝生をぼかして背景全体を緑色にして、桜を見せた。
Fig.3 同系色を背景にして撮影
手前の桜にのみピントを合わせ、背景を絞り値最小にしてぼかした。
同系色でまとめることで、桜がたくさん咲いていることを表現した。
これらの例が絶対というわけではありませんが、少なくとも白い空を背景にするよりは綺麗な写真になっています。
色相環を知ると表現の幅が広がるよ
Fig.4 色相環(パワーポイントで自作)
色相環とは、色の補色を表したもの。
上の図だと、赤と緑、青とオレンジ、紫と黄色が、補色の関係にあります。
補色はお互いの色を目立たせる効果、引き立たせる効果があります。
色の名前を正確に覚える必要はありませんが、色相環を覚えておいて損はないです。
「この被写体が綺麗に見える色は何色か?」を意識して撮影しても面白いですよ。
※写真の無断使用を禁じます