絵画と写真から考える〜人生に取り消しキーは存在しない〜

ここ1週間ほど、絵を描いている。
と言っても、1日1回、手帳に人物を描く程度。
人物画を描けるようになりたいと思い、練習を始めた。

30分でも、3時間かけても、全然似ない。
「訂正しよう」と思って、消しゴムで消して書き直すのだが、「さっきの方が良かった」と後悔することもしばしば。


絵画は、一度消すと、点も線も二度と復元できない。
どんな画材を使おうとも、何を題材に描こうとも、一度消したら元には戻せない。

写真は訂正がきくのだろうか?

確かに、デジタルカメラが普及した今、余計なものが写り込んだら、その写真を消去して再度撮影すればよい。訂正がきかないのはフィルム時代までの話だともきく。

だが、カメラのデジタル化が進歩してもどうにもならないことがある。
被写体だ。
風景ならば、「○○がある方がいいのに」と思ってもないことがある。
反対に「△△がなければいいのに」と思っても、自分の力ではどうにもできないこともある。

桜の開花など、一瞬を逃すと翌年まで見られないものがある。
朝日や夕日など、その時間を逃すと、好条件が揃うまで見られないものもある。
「いつか見たい」と思っていた景色が、ある日突然なくなることもある。

今年の2月末に、美瑛町の哲学の木がなくなった。
この木を見たいと思っていただけに、残念でならなかったし、悔しかった。
また一つ、見たいと思うものがなくなった。

景色がなくなることは、カメラがフィルムからデジタルになったところでどうにもならない。
景色がある状態に取り消すことはできないのだ。

絵画も、写真も、人生も、一見取り消しができそうでできない。
だからこそ、やりたいことはやりたいうちにやる。
見たいものは見られるうちにみる。
そんな人生を送りたい。

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