水族館は見せ方を変えよ

JAZAがWAZAに残留することを決定した。
今後、イルカの追い込み漁は禁止されるため、繁殖でしかイルカを入手できなくなる。
これまで、日本ではイルカの繁殖成功例は少ない。
というのも、ノウハウがない、場所が少ないといった理由からだ。

イルカは最低でも5〜6メートルの深さのプールが必要だ。それより浅いと呼吸困難で死んでしまう。
それでも、イルカのプールがあまりにも狭い水族館が多い。

イルカ本来の生態や行動を見せるだけでは集客できないのだろうか。
海遊館はショーは一切ないが、猛スピードで泳ぐカマイルカがいる。
美ら海水族館はイルカショーがあるが、人工尾びれをつけたイルカの成長記録も展示している。
尾びれをつけたイルカはショーには出ていないが、別のプールで悠々と泳いでいた。

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海遊館のカマイルカ。ショーは一切ない。
猛スピードで泳ぐ、群れをなすといった、イルカの生態が見られる。

3年前の夏におたる水族館に行った。20年ぶりに足を運んだが、なんら変わっていなかった。
20年前と同じ内容のショー、入り口近くの大水槽にいたネズミイルカは濁った円柱水槽内でぐるぐる回るだけ。
スナメリはいなくなっていた。
巨大なごつい魚がたくさんいる、不気味の海の水族館と化していた。
ネズミイルカがいる水族館は国内でも珍しい。
ショーをさせなくてよいから、ネズミイルカの行動展示で集客できないだろうか。
濁った水槽でぐるぐるまわるだけでは、ありがたみも何もない。

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おたる水族館の屋外プール。

かつてはカモメの呼び寄せというイベントが存在した。場所はトドのプール。
鐘をならしてカモメの大群を呼び寄せるというシンプルなものだが、トドのショーよりも美しく見応えがあった。カモメは水族館で飼育はしておらず、野生のカモメ。

もう一つの特徴は、手作りのパネルが多いこと。
この日は平日だが、客が全くと言っていいほどいなかった。
手作りパネルよりも、生き物の展示に注力すべき。

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イルカショーの施設の1階。水槽からイルカが見られるが、水が濁っていて見づらかった。

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イルカショーのプール。普段はここよりも狭いプールにいる。
ショーが始まっても、客は5人いるかいないか。ショーの内容は20年前と同じ。

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土地柄か、不気味な魚が多かった。写真はオオカミウオ。

水族館は動物園よりも入園料が高い。
動物園で1000円を超えるところは少ないが、水族館の相場は2000円だ。
場所によってはこれよりも高額である。
動物を維持、管理し、さらに繁殖させるのに莫大なお金がかかるからだ。
水族館の運営がどのようにして成り立っているかをもっと市民に知らせるべきだ。

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