絆で復興はできない

東日本大震災から、今日で5年が経つ。

テレビでは、1日中、震災の特集が放送されている。

「当時は日本中が、絆で一体になりました」と述べる人もいる。

ほんとうにそうだろうか?

絆は手綱

5年前、世の中が絆、絆ってうるさいから、意味を調べてみた。
「この人たち、意味わかって言ってるのかな」という疑いもあった。

調べた結果は以下。

① 家族・友人などの結びつきを、離れがたくつなぎとめているもの。ほだし。

② 動物などをつなぎとめておく綱。

ああ、絆なんて所詮は手綱。
人と人とのつながりや、思いやりを表現する言葉ではない。

手綱というのは、乗り手が握って馬を操る綱だよ。

比喩的に、勝手な行動をしないように、活動に枠をはめることを意味する。

日本中が絆を連呼していたのには、気持ち悪さを覚えた。

絆っていいながら、避難した人々を拒否する人たち。

絆を掲げながら、土砂受け入れを拒否する自治体。

その人たちにとって、被災者は人じゃなくて、動物だったんだね。

絆って言うなら、被災地の土砂を受け入れろよ

2011年の夏、被災地の土砂を兵庫県で受け入れるかどうか、市民と自治体が議論しているのを見た。

「私たちまで汚染されろというのか」

「受け入れる場所なんてない」

「遠くの地のものを、なぜ我々が処分せにゃならんのや」

なにが絆だよ。

絆って言葉に酔っていただけじゃねえかよ。

「「絆」って言ってる私たちって、被災者に寄り添っているでしょ」アピールだったんか?

このような自治体が多い中で、土砂を受け入れた静岡県下田市の方々には、大変感謝しています。
下田市では、試験的に少量の土砂を燃焼させた。
結果、放射性物質が検出されなかったので、土砂の処理を引き受けたのだ。

最初に半信半疑になるのは仕方ない。
だけど、「絆」と言うくせに、土砂受け入れを拒否する自治体が多数。
下田市は「絆」なんて言わなかったけど、きちんと検証して、復興に一役買ったよ。

絆で問題は解決しない

震災から5年。

阪神大震災(1995年)も、中越地震(2004年)も、5年でほぼ復興している。

なのに、この震災では、未だに復興の兆しが見えない

今でも、仮設住宅で生活している人がいる。

事業を立ち上げても、経営が困難な状況の人もいる。

あのさ、奇跡の1本松の保存に2億使ってる場合かよ。

2億あれば、被災者の生活再建できたよ。

100%とはいかなくても、60%、70%は、生活を立て直すことができたかもしれない。

お金の使い道を間違ってる。

大事なのは奇跡を守ることじゃない、人の生活を元に戻すことだ。

そのために必要なものは沢山ある。

ただ、絆ではないことは確かだ。

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